desirのおねだりボタンをビミョ~な視点でナナメ読み

下着通販サイト「トリンプ・オンラインショップ」内で展開するブランド「desir」にある、おねだり機能。
クイズ番組でも紹介されたようなので、ご存じの方も多いでしょう。

このおねだり機能については、あちこちのブログでも紹介されているので、ここではその詳細は割愛しますが、desirのサイトデザインの色調は、官能的なワインレッド。「今年の夏はトータルコーディネートで狙った相手をしとめる!」なんて挑発的なコピーもあって、あからさまに肉食女子をターゲットにした通販サイトとなっています。

ただ、このサイトの場合は「商品は自分に。請求は彼氏に」という購入形態が可能であるという部分がミソで、その成功率は79%という高確率である点が話題になっているようです。

でもですよ。あちこちのブログで紹介されている割には、一消費者として「おねだりした」あるいは「された」という記事が見当たらないのですよ。

確かに「この下着彼氏におねだりしちゃった」なんてブログに書いた日にゃ、炎上は必至でしょうから、なかなかそういう記事にはたどり着きにくいのかも知れませんが、おねだり機能についてブログを書いている人たちは主に経営コンサルさんでして、もちろん特にユーザーって訳ではなさそうです。

で、そういったブログを見ると、どうもこの79%って数字だけが強調されているんですね。
確かにインパクトのあるパーセンテージですし、おねだりされる男心をうまく突いたシステムなので、そこだけがクローズアップされるのもムリもない話ですが、でも正直「他にも突っ込むとこあるでしょ」という違和感を個人的には感じるんです。

まず、この機能ってどんな人が使うのかが何といっても気になっちゃいます。実際のユーザーの生態が見えにくい以上なおさらね。

下世話な話、パワーバランスがまだ手探り状態なカップルの場合なんか、ちょっと使いにくいような気がしますし、夫婦間でもちょっと使いにくいように思えます。(実際前出のコンサルさんブログでも、奥さんからねだられても却下するだろう、という声多数)

案外不倫カップルなんか利用が多いかも?
「これ却下したらどうなるか分かってるわよね」的なニュアンスを言外に込めたメッセージを添えれば、成功率もアップしそうですし。あるいは対ミツグ君にも効果ありそうですね。(まだ絶滅していなければ、の話ですが)

なんて事を想像しているとだんだん楽しくなってきましたが、もう一つ気になるのが、この仕組みを他の業種に展開できないか、という点。

たとえば玩具業界なら、孫が玩具をおじいちゃんおばあちゃんにおねだりする、なんて展開もできそうですね。
この場合、父方の祖父母と母方の祖父母を、うまく煽って単価をアップさせる、なんて若干ブラックな手法も使えそうです。

もっともこの場合、振り込めメールと認知される可能性大だから孫のビデオメッセージを添付する等で、振り込めメールでないことを強調する対策は必要でしょう。ビデオメッセージがあれば、成功率も高まりそうですし。
それと、高齢者相手ならクレジット以外の支払方法を用意した方が良いでしょうね。

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